(台北中央社)野党・国民党の呉敦義主席(党首)ら党幹部は15日、総統選、立法委員(国会議員)選での大敗を受け、党の中央常務委員会に辞任を申し入れ、同委はこれを承認した。新党首が選出されるまでの間、同党立法院党団(議員団)の曽銘宗総召(院内総務)が秘書長代理を、中央常務委員の林栄徳氏が党首代理を務める。

同党は選挙敗北の要因を報告書にまとめた。報告書では理由として、民進党が打ち出した「亡国感」戦略に「民進党嫌い」の風潮がかなわなかった▽両岸(台湾と中国)関係の論述において時代の変化に対応できず、発言権を得られなかった▽党内の分裂▽青年からの支持の欠如―など7点が指摘された。

11日投開票の総統選で、国民党公認候補の韓国瑜氏は、民進党候補の蔡英文総統に260万票以上の差をつけられ落選した。同日実施の立法委員選は、比例区の得票数が前回2016年の選挙に比べ140万票超増加し、議席数も前回の35から38に増やしたが、過半数には届かなかった。

(余祥/編集:名切千絵)

http://japan.cna.com.tw/news/apol/202001150004.aspx
中央社フォーカス台湾 2020/01/15 18:32

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国民党の党首代理、林栄徳氏