イタリア政府は国内で中国人観光客2人から新型コロナウイルスの感染が確認されたことを受け、非常事態宣言を出しました。

イタリアでは先月23日から団体旅行に参加していた中国人観光客2人が新型コロナウイルスに感染していることが分かりました。

この事態を受け、イタリア政府は31日、6か月の非常事態を宣言しました。今後、当局は必要に応じて手続きを簡素化でき、迅速な対応が可能となります。

一方、ローマにある有名な国立の音楽学校、サンタチェチーリア音楽院が「東洋人の学生のレッスンを中止する」と発表し、人種差別ではないかと批判の声が上がっています。

学校側は先月29日、学院長のメッセージとして「中国、韓国、日本などの東洋人の生徒は、今月5日に医師の診察を受け、登校を認めるまでレッスンを中止し、病欠扱いとする」と生徒らに伝えていました。

この音楽院に通う日本人学生は「なぜアジアの人だけ診察を受けなければならないのか分からない」と困惑しています。

学院長はJNNの取材に対し「アジアからの学生が多く、検査が必要と考えた。人種差別を意図したものではない」と釈明していますが、アジア系学生への措置を取り消すとは明言しませんでした。


https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3894447.html