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武漢市内の臨時医療施設前でカメラに向かって話す陳秋実氏(今月4日)=AP

 【香港=角谷志保美】新型コロナウイルスの感染拡大で封鎖措置が続く中国湖北省武漢市から、インターネットを通じて現地の様子をビデオで発信していた中国人のジャーナリストら2人が今月、相次いで行方不明になった。当局に不都合な情報を流したために連行されたとみられ、安否に懸念が広がっている。

 友人らがネットに公表した情報などによると、北京の弁護士で市民ジャーナリストの陳秋実氏は6日から、武漢市民の方斌氏は9日から連絡が途絶えた。陳氏は強制隔離、方氏は公安当局に拘束されている可能性が高いという。

 陳氏はツイッターなどに数十万人のフォロワーがおり、先月23日に封鎖が始まった際に武漢市入りした。方氏は地元住民として「実際に起きていることを知らせたい」と、封鎖後に発信を始めた。

 政府の情報統制が強まる中、2人はそれぞれ、ごった返す病院の様子や死亡した肺炎患者の遺族らを連日取材し、「これは人災だ」などと訴えていた。

読売新聞
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2/16(日) 21:31配信