新型コロナウイルス感染症(COVID−19)拡散の影響で、韓国金融市場が再び乱高下した。特に外国為替市場の衝撃が大きかった。

21日、ソウル外国為替市場でウォンは前日より1ドル当たり10.5ウォン下落(レートは上昇)した1209.2ウォンで取引を終えた。
終値基準で「サイコロジカルライン」である1200ウォン台を記録したのは、昨年10月2日(1206ウォン)以来初めてで、
昨年9月3日(1215.6ウォン)以来5カ月ぶりの最低値だ。

この日、ウォンの価値は前日より7.0ウォン下げた1205.7ウォンから出発し、午後に下げ幅が大きくなり
1210ラインを目前にした。2日間で19.9ウォンも下落した。

新型コロナウイルス拡散の影響で企業業績が悪化するという懸念がウォン安をあおった。
この日、中央防疫対策本部は午前9時基準で新型コロナウイルス感染症患者が52人追加確認されたと発表した。

このうち41人は大邱(テグ)・慶尚北道(キョンサンブクド)で出た。国内感染者は計156人に増えた。
チョン・スンジ・サムスン先物研究員は「当分の間、新型コロナウイルス関連のニュースに敏感に反応して変動性が高まるだろう」と述べた。

米国の景気が比較的安定しているのもドル高の要因だ。

しかし、専門家は韓国ウォンの価値の下落は続かないものとみている。韓国投資証券のキム・デジュン研究員は「1ドル1200ウォン台は続かないだろう」とし
「外国人の需給に短期的に調整があるかもしれないが、国内株式を売る動きは制限的とみる」と述べた。

実際、外国人は国内株式を2日間買い越している。チョン・スンジ研究員は「(ウォン安の)懸念は深刻化するほど当局の政策への期待感は高まるだろう」とし
「政府が不安心理を抑制するために1200ウォン台で管理することが予想される」と述べた。
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