新型コロナウイルスの感染拡大に対する危機感が世界経済の大ブレーキとなっています。
発生源の中国では、経済への深刻な影響がすでに表面化しています。

「2月の家賃を返せ!3月は無料にしろ!」

中国南部・広州の卸売り市場で撮影されたとされる映像。新型コロナウイルスの感染防止対策のため休業を余儀なくされた店が
大家に家賃の返却を求めているのです。

中国本土では封じ込めにより、8日に新たに確認された感染者は40人と、3日連続で100人を下回りました。
しかし、その代償として経済活動の停滞で客足が激減。資金繰り難が多数発生しているとみられます。

「上海市郊外の商店街に来ています。街に活気が戻る一方で、1か月以上営業を再開できない店が少なくないのです」(記者)

こちらの焼肉居酒屋は去年9月にオープンしたばかりでしたが、この騒動で閉店を決めました。
「12月の忘年会に団体さんを招待するために個室を作った。みんな楽しんだ」(焼肉居酒屋オーナー 王濱さん)

春節の休みが明けた2月から営業再開の予定でしたが人の移動が制限され、帰省した従業員が店に戻れずにいます。
さらにグループでの外食を控える動きから客足は戻らないと判断し、泣く泣く店を閉めることにしたのです。

「(開店から)3、4か月くらいかけて近所のお客さんが来るようになったので、
コロナウイルスのことで申し訳ない気持ちでいっぱいです」(焼肉居酒屋オーナー 王濱さん)

中国の大学が先月行った1000近い企業を対象とした調査では、およそ3割が1か月間営業できなければ資金繰りに窮すると回答。
経済活動の停滞が続けば、廃業する企業がますます増えるとみられています。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20200309-00000045-jnn-int