「政治的なものではない」と反論寄稿

 韓国外交部は12日、ドナルド・トランプ米大統領が韓国に対する旅行制限を「再評価する」と述べたことについて、「鼓舞的だ」と評価した。だが、グアテマラ・ニジェール・チェコ・ハンガリーなどが韓国からの旅行者の入国禁止措置または自己隔離措置を取ったことで、入国制限国は前日の119カ国より4カ国増の123カ国となった。こうした中、韓国外交部は「新天地イエス教たたき」に没頭する与党の政治家たちを批判した海外報道機関の寄稿文に反論する文章を投稿した。

 韓国に滞在しているフリーランス記者のラファエル・ラシッド氏は9日(現地時間)、米紙ニューヨーク・タイムズに「エセ宗教集団(cult)と呼ばれることと、感染症拡大について非難されることは違う」という文を寄稿した。同氏は「新天地イエス教もただ不運で新型コロナウイルスに感染したのに、大衆の偏見や政治的日和見主義のせいで重い代償を払っている」と主張した。同氏は李在明(イ・ジェミョン)京畿道知事が信者名簿を確保するとして新天地本部に行ったことを「ショー」とし、朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長が新天地イエス教指導部を殺人容疑で告発したのも「マスコミの注目を集めるために計画されたこと」と書いた。

 これに対して韓国外交部はソ・ウンヨン海外メディアチーム長名義で「新天地イエス教が韓国で政治的目的のためにスケープゴートになっているというのは誤解を招くが素地がある」と反論する寄稿文をニューヨーク・タイムズ(11日付)に送った。「新天地イエス教の信者たちの間で短期間に地域感染が起こったことを保健当局が発見した。これは徹底した感染症分析の結果であり、偏見や政治とは何の関係もない」という内容だった。

 韓国外交部の金仁チョル(キム・インチョル)報道官は「読者の意見について事実と少し異なる事項をこちらなりに説明した」と述べた。

朝鮮日報日本語版
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200313-00080002-chosun-kr

3/13(金) 8:16配信