0001新種のホケモン ★
2020/03/14(土) 16:02:57.40ID:CAP_USER2020年3月、13日の金曜日。不吉な日に不吉な物語が再開する。それはNetflixオリジナルシリーズ『キングダム』シーズン2。韓国産のゾンビ時代劇(!)が、約1年2ヶ月ぶりに帰ってくる。
ゾンビ物の連続ドラマと言えば『ウォーキング・デッド』(2010年〜)が不動の地位を確立している。新たにゾンビ物を作るならば、差別化が必要だ。『キングダム』の舞台は16世紀終わりの韓国。見事にオリエンタルムードいっぱいのゾンビ時代劇が出来上がった。
ゾンビ作品のお約束にオリエンタルな独自設定をプラス
ゾンビ作品はたくさんあるが、作品ごとにゾンビ設定が微妙に異なる。それらに共通する“ゾンビルール”は、ゾンビを絶命させるには頭部を破壊するか首を切断することと、噛まれると感染することの2点。『キングダム』のゾンビは、同じく韓国のゾンビ作品『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016年)と同様、猛スピードで走る。特徴的なのは、昼間眠り夜活動する“ドラキュラルール”が加味されていること、火と水を嫌うこと、ゾンビの死肉を食べると感染すること等、かなり多い。
この摂食感染の設定があるため『キングダム』には、しばしばカニバリズムのシーンが登場する。人肉とは知らされずに飢えた貧民がそれを食べてしまうのだが、時代劇であるためにおぞましさが緩和されて視聴に耐えうる。現代劇ではどぎつ過ぎる設定も、時代劇と言う、いわばファンタジーの世界であることを利用して可能にしている。また、貧しい庶民が骨付き肉に不作法にしゃぶりつくのは、カンフー映画などでは定番シーンであり、意識的にこの場面を入れることで、よりオリエンタルな個性を際だたせる意図を感じる。
(以下略)
文:椎名基樹
https://www.banger.jp/drama/29723/
https://youtu.be/iK_Q0Lj_YBU