2020年4月2日、環球時報は、新型コロナウイルスについて「中国が死者数を隠ぺいしている」との言論が出ていることについて、胡錫進(フー・シージン)同紙編集長の評論文章を掲載した。以下はその概要。

欧米で新型コロナウイルスによる肺炎の死者が急増する中で、中国では一体どれだけの人が死んだのかという疑問の声が多くなっており、「中国は死者数を隠ぺいしている」と言い立てる向きもある。一部の西側の国で感染拡大抑止の力が及ばないという道義的責任を軽減させるとともに、人びとの注意力を分散させることが狙いなのだ。

その結果、「米国など西側諸国でどれだけ死者が出たかは関係なく、誠実に報告されていればそれでよし。真に追究すべきは死者数を隠ぺいしている中国だ」という邪悪なロジックを生む。このような世論操作は害毒であり、恥知らずな行為だ。

「中国はどんな捏造(ねつぞう)データでも出せる」といった話を決して信用してはならない。私はずっと体制の中で仕事をしており、今の中国、特に今回の深刻なウイルス感染問題において、重大なデータの捏造をする余地も、やりようもないことがはっきり分かっている。統計は多くの人、部署が関わっているものであり、捏造には大規模な組織ぐるみの動きが必要だ。そして、不正はいつか必ず暴かれ、投獄されることになる。安定した給料をもらっている公務員がそんなことしようと思うだろうか。
欧米諸国の悲劇は、危険な状況にあった湖北省に対して中国全土が施したような全力支援を、誰もできないということだ。うらやんだり嫉妬したりするのは結構だが、恨むような真似はしないでもらいたいものだ。(翻訳・編集/川尻)

https://www.recordchina.co.jp/b794872-s0-c30-d0135.html
Record China 2020年4月4日 21:10