(台北中央社)世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長が、台湾から人身攻撃を受けたと述べたことを受け、蔡英文総統は9日、自身のフェイスブックなどを通じて「強烈な抗議」を表明した。また、「この機会を借りて、テドロス氏を台湾に招きたい」との考えを示し、差別され孤立した台湾の人々がいかに国際社会に貢献してきたかを身をもって感じてほしいと呼び掛けた。

テドロス氏は8日、ジュネーブにあるWHO本部で開いた定例記者会見で、2、3カ月以上にわたり人種差別的な人身攻撃が続いていると明かし、出どころとして台湾を名指しした。

蔡総統は、いかなる形の差別にも反対する台湾の立場を示した上で、「われわれは長期にわたって国際組織から排除されており、差別や孤立の感覚は誰よりも理解している」と強調。

その上で、台湾が国を挙げて新型コロナウイルス対策に当たり、その成果が世界から注目されたことに言及。感染が深刻な国の医療従事者にマスクなどの医療物資を寄贈したことにも触れ、「WHOが政治的理由で台湾を除外したとしても、われわれは国際社会のメンバーとしての責任を負う」姿勢を示し、その志に国や人種による違いは一切ないことを強く訴えた。

そして最後に、テドロス氏が中国の圧力に屈せず台湾に足を運べば、「防疫に取り組む台湾の努力を知ることができ、不公平な扱いを受けているのは台湾の人々だということが分かるはず」とつづり、「台湾が参加して初めて、WHOのパズルが完成すると信じている」と強調した。

(編集:塚越西穂)

http://japan.cna.com.tw/news/apol/202004090006.aspx
中央社フォーカス台湾 2020/04/09 16:35

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蔡総統

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