●韓流巣ごもりの一品をご紹介 40分混ぜ続けるコーヒー

 新型コロナウイルスの感染拡大で、洋の東西を問わず、自宅にこもらざるを得なくなっている人は多い。お隣の韓国でも状況は似ているという。

 韓国料理ライターの八田靖史さんに、隣国で流行中で、家庭でもすぐに出来る一品を紹介してもらった。40分以上混ぜ続けるのがコツという。

 外出自粛によってほぼ自宅にいるため、食事を作る機会が格段に増えた。もともと料理は好きだったが、せっかく家にいるからとあれこれ試してみたところ勢いがついて楽しくなった。レシピ本を見ながら新しい料理にチャレンジしたり、小学校、保育園が休みになった子どもたちとクッキング大会をしてみたり。

 自宅にこもっていると、どうしても退屈になるので、子どもたちにとってもいいイベントがわりになるようだ。カレーライスを作り、餃子(ぎょうざ)を包み、ハンバーグを自分好みの形に仕上げ、ドーナツ作りにまで手を伸ばしたところで、ふと自分の本業を思い出した。


 そういえば韓国の食卓はどうなっているのだろう。

 調べてみると、韓国でも同じような状況にあった。自宅にこもる人が増え、普段よりも手間をかけた料理が流行している。

 もっとも象徴的なのが、400回混ぜて作る「タルゴナコーヒー」である。


 タルゴナとは日本で言うカルメ焼きのことで、韓国においても懐かしい昔ながらのおやつだ。インスタントコーヒー、砂糖、お湯(分量はすべて同量で大さじ2程度〜)をクリーム状になるまで徹底的に混ぜ、牛乳の上にふわっと浮かせて作るのだが、その味わいがタルゴナに似ているとして呼び名がついた。
https://www.asahi.com/articles/ASN4V5S49N4MTIPE00K.html