茂木外務大臣会見記録 (令和2年5月15日(金曜日)14時19分 於:本省会見室)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/kaiken4_000958.html
新型コロナウイルス感染症(出入国規制緩和の可能性,「ファストトラック」)
【読売新聞 大藪記者】中国,韓国とのビジネス関係者の往来に関してお伺いいたします。
中国と韓国は,新型コロナウイルスの陰性が確認されたビジネス関係者に限って,
両国の行き来を認めるやり方をとっております。
中国が日本に対しても,同様の仕組みでの人の往来を認めるよう打診したという報道
がございましたが,この事実関係と,あとこういった形の往来についての,現時点での
お考えをお聞かせください。

【茂木外務大臣】人の往来の再開のためには,まず,日本での感染拡大の収束が必要
であると考えておりまして,同時に海外の状況をもう少ししっかりと見極めた上で,国に
よっては第二波が来ているという国もあるわけでありまして,海外への渡航が安全か
否かについて,相手国における感染状況等,様々な情報を総合的に勘案して,移動に
ついてどういうアプローチが可能か,検討していきたいと思っております。
「ファストトラック」と呼ぶかどうかは別にしまして,仮にこの入国制限等々,移動制限等々
を緩和する場合でも,ステップバイステップといいますか,段階を分けてやっていくという
ことになるのではないかなと思います。  おそらく最初は,人でいいますとエッセンシャル
人材といいますか,どうしてもビジネス上の必要な人であったりとか,専門家であって
いろいろな意見交換が必要な人であったりとか,そういう必要不可欠な人材というのが
急がれるのだと思います。なかなか観光客も含めて一般ということになると,それよりは
かなり遅い段階ということになると思います。
グループをいくつに分けるかというのはあると思いますけれども,考え方というのはそういう
ステップバイステップで必要な人からと。あまり複雑にしたいとは思いませんけれども,
そういうステップバイステップ。 また国につきましても,1か国1か国というよりも,1か国を
見ていきますけれど,段階的にこのグループといいますか,だいたいこの10か国ぐらいが
最初に来るとか,次に何か国か分かりませんけれど来る。こういう形になるのではないかな
と思っております。
そして,例えば昨日もハンガリーなどの場合は,ハンガリーの方で既に日本のビジネスマン
等々の受入れを,昨日から認めるという形をとったわけでありますけれど,できれば,日本
での措置と相手国との措置が同時に行われる,もしくはそんなにタイミングがずれずに
行われる,こういったことが望ましいと,そんなふうに思っています。

>>1
これが外務省公式発表の茂木外相の会見内容ね