5/21(木) 14:06配信 聯合ニュース
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【ソウル聯合ニュース】大木金太郎のリングネームで日本のプロレス界で活躍した韓国出身の故金一(キム・イル)さん(1929〜2006年)の遺骨が、22日に韓国中部の国立墓地・大田顕忠院の国家社会貢献者墓域に納められる。大韓体育会(韓国オリンピック委員会)が21日、伝えた。

 金さんは、逆境や苦難を乗り越えて全世界に韓国をアピールしたアスリートや指導者、韓国スポーツ界発展の功労者の中から選ばれる「スポーツ英雄」。国家報勲処は今年4月、金さんの功績を評価して国立顕忠院への納骨を承認した。スポーツ英雄としては、1936年のベルリン五輪の男子マラソンで金メダルを獲得した故孫基禎(ソン・ギジョン)さんらに次いで5人目となる。

 金さんは全羅南道生まれ。朝鮮半島固有の相撲「シルム」の選手として名を馳せ、日本の雑誌で力道山の記事を見たのをきっかけにプロレスに入門した。強烈な頭突きを得意とし、1963年にのちのWWA世界タッグ王座、65年に極東ヘビー級王座、67年にWWA世界ヘビー級王座、72年にインターナショナル・ヘビー級王座などを獲得した。

 韓国が発展する以前の1960年代の活躍は、国民を沸かせ、楽しませた。これが評価され、1994年に国民勲章石榴章、2000年に体育勲章猛虎章、2006年に体育勲章青龍章を受章。18年には大韓体育会のスポーツ英雄に選ばれた。