【ソウル聯合ニュース】

新型コロナウイルス感染拡大の不安から、韓国に戻った在外国民数が3万人を超えたことが分かった。青瓦台(大統領府)の尹載寛(ユン・ジェグァン)副報道官が24日、会見で明らかにした。

在外国民の帰国には政府のチャーター便や航空会社の臨時便のほか、外国政府との協力による帰国便などが投入された。一方、韓国を入国制限の対象にしている国に企業活動のため「例外入国」した関係者数は6700人と集計された。

◇103カ国から3万174人帰国 外交力を総動員

尹副報道官は「政府は世界のどこでも(帰国を望む)韓国人がいれば、安全な帰国を支援するとの方針に基づき、外交力を総動員した」と紹介した。

今月22日現在、103カ国から在外国民3万174人が帰国したという。これには現地在住の国民や留学生、旅行客なども含まれる。

地域別ではアフリカ29カ国、中南米20カ国、欧州17カ国、中東14カ国、アジア太平洋地域11カ国、東南アジア諸国連合(ASEAN)8カ国、北米と北東アジアの各2カ国。

帰国には軍用機を含むチャーター便や民間航空会社の臨時便、現地公館を通じた現地航空便のチケット確保など、さまざまな方法が用いられた。日本には軍用機を投入し、帰国を支援した。

◇日本人250人の帰国も支援

韓国は外国人の帰国も支援した。23カ国の439人の外国人が韓国政府の確保した航空便に同乗し、それぞれの国に帰国した。

韓国国民のうち、外国政府が用意した航空便で帰国したケースは48カ国から773人だ。

尹副報道官は「韓国政府は特に、日本国民の帰国に積極的に協力した。13カ国から250人の日本人が韓国政府が用意した臨時便を利用し、帰国した」と説明した。日本政府の用意した航空便を利用して帰国した韓国人は13カ国から100人だった。 

◇12カ国に企業関係者6742人派遣 入国制限緩和に注力

尹副報道官によると、韓国を入国制限の対象にしている中国、ベトナムなど12カ国で、韓国企業関係者6742人が現地入りし、活動を行っている。

特に中国には今月1日以降、韓国の企業関係者1244人が入国するなど、交流が拡大している。ベトナムへの入国も増えており、現地に投資した中小企業などの活動が活気を取り戻しつつある。

尹副報道官は「政府の企業関係者の移動制限の緩和に向け、外交に一層力を入れていきたい」と強調した。

2020.05.24 14:13
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200524000800882?section=news