ロシア人船員と濃厚接触の61人、一部はマスクせず

 釜山港に入ったロシア船舶に乗っていたロシア人船員21人のうち16人に新型コロナウイルス検査の陽性反応が出た。

 釜山市と沙下区・西区などが22日に明らかにしたところによると、釜山港に同日入港したロシア船籍の船舶の船員16人が新型コロナウイルス検査で陽性だったという。韓国の港に入港した外国船籍の船舶の船員が集団感染するのは今回が初めてだ。当局側は「入港してすぐに検査した。外部拡散の可能性については確認中だ」と明らかにした。釜山航運労働組合は「荷役作業などのためにこの貨物船に入った当組合員や船舶修理工など少なくとも160人以上が接触者として分類され隔離に入った」と述べた。釜山航運労働組合は「濃厚接触者と見られる組合員は61人だ」としている。

 22日に多数の感染者を出したロシア船籍の冷凍貨物船は、ウラジオストク港を出港して感染が判明する前日の21日に釜山・甘川港に入ったという。ロシア人船長と船員21人が乗っていたが、下船前に行われた診断検査で16人が陽性となった。釜山市などによると、船長は1週間前から発熱の症状が現れて船から降り、ロシアに戻って22日午前、現地の新型コロナウイルス検査で陽性判定を受けた。船員たちは船から隔離状態で待機し、釜山地域の医療施設に移された。荷役作業を終えた船長と乗組員は船から降りる前、全員新型コロナウイルス検査を受けた。これは「強化された規定」による措置だった。釜山航運労働組合では、作業の特性上、一部の組合員がマスクを着けられなかったことを把握している。同組合関係者は「荷役作業員たちは当該船舶に乗船して作業したため、安心できない状況だ」と語った。

釜山=朴柱栄(パク・ジュヨン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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