産経新聞「兪明希氏、はなから眼中に置いていない」
? 中央日報/中央日報日本語版2020.07.10 14:19

8日(現地時間)に立候補が締め切られた世界貿易機関(WTO)次期事務局長選挙で、日本政府はナイジェリア候補を支持するとみられる。

10日の毎日新聞によると、日本政府は欧州の国と連携して国際的に知名度が高いナイジェリアのヌゴジ・オコンジョイウェアラ候補を支持することが有力という。

外務省幹部はオコンジョイウェアラ候補について「世界銀行で25年も勤務し、GAVIアライアンス(ワクチンと予防接種のための世界同盟)理事長で自国の財務相・外相経験者。高い国際的知名度と大国と対等に渡り合える重みを持つ」と評価した。

日本国内では知名度が高い人物ではないが、ドイツやフランスなど欧州国家などと協力すれば、オコンジョイウェアラ候補がアフリカ出身で初の女性事務局長として当選が有力というのが日本の判断だ。

産経新聞も「候補者の出身国と影響力を拡大する中国との距離感も日本政府の隠れた判断材料」と報じた。また「ナイジェリアの方が中国と適切な距離をとるのでは」という外務省幹部の言葉も伝えた。

一方、同じ女性候補の韓国の兪明希(ユ・ミョンヒ)通商交渉本部長については全く歓迎しない雰囲気だ。

日本経済新聞は兪本部長が日本の輸出規制に強く反発してWTO提訴を主導した点を取り上げ、「兪候補が当選すれば日本にとっては厄介になりそうだ」と報じた。同紙は「仮に兪氏が事務局長となってWTOでの日韓の争いが本格化すれば、『日本に不利な判決が下されるのでは』との懸念も聞かれる」と伝えた。

実際、外務省では「日本の報道は兪氏を大きく扱いすぎている」「日本メディアが韓国の候補ばかり取り上げるのは、他の候補に失礼だ」という不満の声も出ていると、毎日新聞などが伝えた。

韓国はWTO改革に日本や欧州ほど関与していないうえ、兪本部長の国際的知名度が低いため、当選する可能性は高くないという主張だ。

産経新聞は「8人の中で兪候補は地味な存在」という外交筋の発言を伝えながら、「日本政府は、はなから兪氏を眼中に置いていないとみられる」とも分析した。

https://japanese.joins.com/JArticle/267971