2020年7月13日、韓国・聯合ニュースは、米国の民間企業スペースXが現地時間14日午後、韓国初の軍事専用通信衛星「アナシス2号」を打ち上げると伝えた。

スペースXは5月30日、カプセル型宇宙船「クルードラゴン」を国際宇宙ステーション(ISS)に向け、同社のファルコン9ロケットで打ち上げた。今回は、回収された「ファルコン9」をアナシス2号の打ち上げに活用するという。国際宇宙産業界では、再打ち上げまでの整備期間が過去最短期間の44日間である点が注目されている。

打ち上げはフロリダ州・ケープカナベラル空軍基地から、15日の午前6〜10時(日本時間)を予定している。最終点検は成功したとスペースXは発表している。記事は「韓国としては、初の軍事通信衛星を持つという大きな意味がある」と伝えている。

アナシス2号はエアバスの「ユーロスター E3000」を基盤としている。ファルコン9により静止トランスファ軌道(GTO)に投入された後に、自らの推進システムを利用し、朝鮮半島の3万6000キロ上空の静止軌道(GEO)に移動するという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「ついに韓国も軍事衛星を持つんだな!。自主国防だ!」「素晴らしい」「成功を祈る」などの喜びの声が寄せられているほか、「早く国産ロケットで衛星を打ち上げよう」「日本は軍事衛星を6機保有していると聞く。朝鮮半島、中国、ロシアまで監視しているんだ。韓国はやっと初の軍事衛星。3〜4機は打ち上げないと、周辺国の監視ができないぞ」などのコメントも多い。

その他、「韓国航空宇宙研究院は何をしているんだ?。国家事業だぞ」「一介の企業が有人宇宙船の打ち上げまで成功しているのに」という意見も見られた。(翻訳・編集/麻江)

ソース
レコードチャイナ 配信日時:2020年7月14日(火) 18時20分
https://www.recordchina.co.jp/b820647-s0-c30-d0144.html