21日現在の韓国国内における新型コロナウイルス累積感染者数1万3816人のうち、約半数の6936人が集中している大邱広域市の実際の感染者数は18万5000人を上回る可能性もあるという研究結果が発表された。

 大邱カトリック大学病院や慶北大学医学部などの共同研究チームが21日、大韓医学会の国際学術誌JKMS(Journal of Korean medical science)に掲載した論文によると、5月25日から6月5日まで大邱カトリック大学病院を訪れた非新型コロナウイルス患者と保護者198人を検査した結果、15人(7.6%)が新型コロナウイルスの抗体を持っていることが確認されたという。これらの人々は過去に新型コロナウイルス感染が確認されていない人々だが、本人たちも知らないうちに同ウイルスに感染し、治癒した可能性が高い。

 研究チームは「大邱市の人口243万8031人のうち7.6%が新型コロナウイルスに感染したと仮定すると、約18万5290人が新型コロナウイルスにかかった可能性があることになる」と推定した。

 特に、今回の調査で抗体を保有している15人のうち13人は発熱や咳などの新型コロナウイルス感染が疑われる症状がなかったことが確認された。これらの人々のうち、1人が既に感染が確定していた人と濃厚接触していたことを研究チームでは把握している。感染経路が分からない状態で新型コロナウイルスに感染し、無症状の状態で新型コロナウイルス感染症を患い、そのまま治癒した可能性が高いということだ。高麗大学九老病院のキム・ウジュ感染内科教授は「現在の大邱の感染者は全人口の0.3%程度だが、これよりもはるかに多くの人が新型コロナウイルスに感染したと見ることができる研究結果だ」と語った。中央防疫対策本部は9日、国内の新型コロナウイルス抗体保有率が0.03%(3055人に1人)だと明らかにした。当時の調査では、新型コロナウイルスの集団感染(クラスター)が発生した大邱地域を除いていたため、限界があった。今回の大邱カトリック大学病院チョ・ミョンレ教授チームの調査は、現在全人口の0.3%水準である大邱地域の新型コロナウイルス感染者数に比べ、実際の患者数は数十倍以上多い可能性を示唆した最初の研究だ。

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ソース
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 記事入力 : 2020/07/22 15:00
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/07/22/2020072280087.html