朝鮮は昔からなにも変わってないよな。
明治時代の朝鮮の食事

味付けについて
胡麻を多産するので、ごま油をもって百食の調味の
元とすると言っていい。
また、たいてい胡椒と唐辛子を加えて調理しており、この2味を用いないものは無いも同然である。
それゆえに朝鮮人は咽喉への刺激により、
一種の咽喉の病気を受ける者が多いと聞く。

食事は1日2回で、たいてい10種類から17、8種に至る。
三尺四方ばかりの有脚盆にうずたかく盛り上げて、
倒れ落ちるのを恐れるばかりである。
牛豚鶏魚の肉、草餅、羮汁など、みな、器、皿に堆積する。
しかし臭味がひどく箸を下す者が少ない。
台に種々の物をうずたかく積み上げて出すそれは、
見ただけで人を先ず飽かせるものである。

盆や膳類は漆が剥げ落ち垢がついてすべて不潔さを感じた。
磁器皿の類は日本伊万里の下等品および呉洲のものが混じる。
朝鮮製のもあるが質が厚くて粗雑で石のように重い。
彩画はなくて青白色の上薬を用いるのみ。
しかしいずれも汚れたような不潔さを感じる。
銅の箸で食事をする。箸が重くて物をはさむのに
不自由である。

季節が真夏であるだけに腐敗臭が漂っていたのには
閉口したらしい。
「途中郡鎮にて為に設くる処の饗膳も大抵大同小異なり。時、炎暑に際するを以て腐敗し易く臭気に堪えず、速に一、二箸を下して撤去せしむ」
(「宮本大丞朝鮮理事始末 四/朝鮮理事日記/1」p30)