外務省「サンフランシスコ会議議事録」
1951年9月、サンフランシスコ講和会議における東南アジア各国代表の演説

パキスタン外相
「日本の侵略の潮はアジア各国に放火と殺戮とをもたらしたのであります。
日本の占領すなわち死の苦しみに対する熾烈な記憶は依然として消えずしばしば
悪夢となって蘇ってくるのであります」

インドネシア外相
「日本人による占領期間中にインドネシアが被った損害は二重であります・・(以下略)」

フィリピン外相
「私はここで、日本の最も近い隣国の一つであり、不釣合いに重大な破壊を
受け、日本のために損害を受けた国を代表して述べているのであります・・(中略)
四年間に亘る野蛮な占領と侵略者に対する不断の抵抗の後、我が国民経済は
完全に破滅し去ったのであります」

ベトナム首相
「ベトナムは、アジア全民族中物資的のみならず、その人民の生命においても最大
の戦禍を蒙った・・」

ラオス首相
「・・侵略者に抗戦したラオスは、その土壌、遺跡及びその建物に関して
被害を蒙ったのみならず、その経済的及び道義的組織も、侵略者の課しうる
すべてのものによって被害を受けた・・」

カンボジア外相
「我が国もまた、真っ先に日本によって占領されたのであります・・
今次大戦によって最も大きな被害を受けたという悲しむべき栄誉を持つ国に
その名をつらねているのであります・・」