香港の裁判所は5日、2019年6月に違法集会を扇動したなどとして公安条例違反に問われた香港の民主活動家、周庭氏(23)に対し有罪を言い渡した。量刑は今後の公判で宣告される。周氏は閉廷後、記者団に「今後、収監される可能性もあるが、香港の民主運動に参加できるのは光栄です」と述べた。

 周氏は14年の民主化要求デモ「雨傘運動」の学生リーダーの一人。記者団に「恐怖に負けず、引き続き自由と民主主義のために闘う。日本、世界の皆さんも香港の若者たちに注目してほしい」と訴えた。

 周氏が所属した政治団体「香港衆志」は、香港への統制を強める香港国家安全維持法(国安法)が今年6月に施行されたことを受けて解散。周氏は個人の立場で運動を続けている。【香港・福岡静哉】

毎日新聞2020年8月5日 20時37分(最終更新 8月5日 22時14分)
https://mainichi.jp/articles/20200805/k00/00m/030/278000c