┃慰安婦被害者の人生を描いたキム・グムスク作家のグラフィックノベル、『プル(草)』特別展を開催
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(キム・ヂェスン特派員)新型コロナウイルス感染症(コロナ19)の事態のため、約5か月間閉鎖されていたブラジル韓国文化院(院長=キム・ワングク)が再開した。

文化院は8日(現地時間)から、キム・グムスク作家のグラフィックノベル『プル(ポルトガル語=Grama)』特別展を通じて展示スペースを一部開放し、『ブラジルのKーカルチャーのメッカ』としての活動を本格的に始動した。

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▲ キム・グムスク作家のグラフィックノベル『プル』特別展。
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漫画と小説の中間形態であるグラフィックノベルは、一般の漫画よりも作家の芸術的志向を深く表現していて、ストーリーの完全性を高めながら単行本形式で発行される作品をいう。


『プル』は日本軍慰安婦被害者であるイ・オクソンさんとのインタビューを基に、慰安婦被害者の人生を描いた作品である。

イギリスの日刊紙ガーディアンの『2019年ベストグラフィックノベル』、フランスのヒューマニティー漫画賞の『審査委員特別賞』、米国ニューヨークタイムズの『2019年のベスト漫画』などに選ばれて作品性が認められた。

今年は漫画界のアカデミー賞とも呼ばれる米国の『アイズナー賞』で3部門の候補に上がるなど、グローバル市場で韓国のグラフィックノベルに対する地位を高めたという評価を受けている。

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▲ キム・グムスク作家のグラフィックノベル『プル』特別展。

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▲ キム・グムスク作家のグラフィックノベル『プル』特別展。
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特に『プル』は6か国の言語で翻訳されて全世界に伝わり、先月末にブラジル現地の出版社を通じてポルトガル語で翻訳・出版された。

この日の開幕イベントには、ブラジル現地の漫画出版社と漫画家や漫画分野の専門家が参加した中、文化院のYouTubeチャンネル( www.youtube.com/c/kccbrazil )を通じて正午からオンラインで『キム・グムスク作家との対話』が行われた。

キム作家は、「この作品は日本に慰安婦被害に対する責任を問うものではなく、戦争のような暴力的行為を通じて女性を始めとする弱者、家族が感じる苦痛について、我々が一緒に考えてみようというもの」と説明した。

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▲ ブラジルの漫画専門家と記念撮影をするキム・ワングク文化院長(中央)。
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『プル』の内容とキム・グムスク作家の芸術的志向に対する理解を得るため、ブラジルの漫画専門家であり漫画分野の有名YouTubeチャンネル運営者2人が直接参加して、来場者と交流をするプログラムも行われた。

一方、今回の展示会は9月5日まで続き、保健当局の指針によって文化院への来場時間と展示観覧人数が制限され、オンラインを通じて訪問・観覧時間を事前に登録しなければならない。

ソース:サンパウロ=聯合ニュース(韓国語)
https://www.yna.co.kr/view/AKR20200809001600094?input=1195m