2020年8月19日、韓国・マネートゥデイは「韓国に手を差し述べた中国」との見出しで、習近平(シー・ジンピン)国家主席の訪韓の可能性が高まっていると報じた。

記事によると、韓国大統領府の姜ミン碩(カン・ミンソク)報道官は同日の会見で「楊潔チ(ヤン・ジエチー)共産党政治局員が今月21日から22日にかけて釜山を訪問する」とした上で、「新型コロナウイルス対応での協力や高官級交流などの中韓関係、朝鮮半島および国際情勢など互いの関心事について意見を交換する予定」と発表した。

記事は「高官級交流とは習主席の訪韓を意味する」と伝えている。習主席は以前、「年内に韓国を訪問する」との考えを示していた。

また「訪韓と共に推進されていた日本への訪問が事実上頓挫したことで、習主席が新型コロナウイルス事態以降初となる海外訪問先に韓国を選ぶ可能性も出てきた」とし、「米中間の対立が深まる中、韓国との友好を強化する動きとみられる」と分析している。

ただ、ある外交専門家は「米国の外交包囲網に追われた中国が韓国に手を差し出す形になる。韓国が中国から米国側につかないよう要請される可能性もある」と懸念を示したという。

これを受け、韓国のネット上では習主席の訪韓に反対するユーザーが多く、理由としては「高高度防衛ミサイル(THAAD)韓国配備に対する中国の報復が忘れられない」「かつて文在寅(ムン・ジェイン)大統領が訪中した際に冷遇を受けた」などの声が上がっている。

その他「中国好きの文大統領は約束の2時間前から待機するのでは」「文大統領は国民が嫌がることをする。だからきっと訪韓を実現させる」などと懸念する声も見られた。(翻訳・編集/松村)

2020/08/20 14:00レコードチャイナ
https://www.recordchina.co.jp/b769019-s0-c10-d0127.html