8人の候補者を並べてみる。

1.ナイジェリアのオコジョ=イウェアラ氏(財務相、外相、世界銀行副総裁を経験)
2.ケニアのモハメド氏(スポーツ・文化相、外相を経験)
この2人が女性&アフリカということで大本命。
とはいえ、アフリカ票を二分しちゃうことになるのが他の候補の狙い目になる。

3.モルドバのウリヤノブスキ氏(外相、WTO代表部大使)
財政・貿易面でヨーロッパは今でも影響力が大きい。
もう一人のヨーロッパがEUから離脱したばかりのイギリスで、
フォックス氏自身もEUからの離脱派、
モルドバはEUと連合協定を結んでいるので、EU票はまずここに集まるだろう。

4.イギリスののフォックス氏(貿易相、国防相)
アメリカが高く買っている人。
WTOの問題の一つに、アメリカが上級委員会の委員の任命を拒否してることがある。
だったら、アメリカが推すフォックス氏を事務総長にしとけば、アメリカも拒否し続けにくいだろ、
みたいな発想でこの人が選ばれる可能性もある。

5.サウジアラビアのアル・トワイジリ氏(王室顧問)
中東票は集められそうだけど、王室顧問っていうフワッフワな閣僚経験が他の人に比べて、有利になるか不利になるか分からない。
金融業界の実務経験があるが、それがプラスになるかマイナスになるか不明。
ダークホースと言う言葉はこの人のためにあるような、マジでどうなるか分からん人。

6.メキシコのセアデ氏(外務次官、WTO事務局次長)
閣僚経験を持ってないのはなぁ。
とはいえ、WTO事務総長の仕事は、次長として助けてきた経験があるわけだから、
引継ぎなども簡単にできそうだし、順当と言えば順当。

7.エジプトのマムドゥ氏(弁護士、WTOサービス部長)
閣僚経験を持ってないのはなぁ、その2。
WTOは最近は、物流だけじゃなくサービス部門にも関わることが多いので、
WTOサービス部長の経験があるのは強み。

8.韓国のユ・ミョンヒ氏(通商交渉本部長)
閣僚経験を持ってないのはなぁ、その3。
WTOの役職経験もない。
日本と揉めているから、東アジア票を纏めるのも無理。
…あれ? 褒めるところがない。