菅義偉(すが・よしひで)首相が中国の習近平国家主席と首相就任後初の電話会談を25日に実施する方向で最終調整していることが22日、分かった。複数の日本政府関係者が明らかにした。首相が就任のあいさつをするとともに、両首脳は日中が重要な隣国であることを確認し、懸案も含め意思疎通していくことを確認するとみられる。

 日本の首相が中国の国家主席と電話会談するのは、平成30年5月に安倍晋三前首相が習氏との間で行って以来。新型コロナウイルス感染症を理由に延期している習氏の国賓訪日が話題になる可能性もある。首相はこれまで「具体的な日程調整を行う段階ではない」と話している。

 首相が中国公船による尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺への領海侵入や、香港問題を話題とするかも焦点となる。新型コロナ感染症対応では連携を図る考えで一致するとみられる。

産経ニュース 2020.9.22 20:49
https://www.sankei.com/world/news/200922/wor2009220032-n1.html