高橋浩祐 | 1日前
国際ジャーナリスト
オーサー報告

金正恩氏からの通知文を読むと、韓国への謝罪の部分は全体のあくまで一部になっている。

例えば、金正恩氏は謝罪する一方で、次のように韓国側に釘をさすことも忘れなかった。
「われわれは貴側軍部が何の証拠を基にわれわれに不法侵入者取締と取締過程の説明に対する要求もなく、一方的な憶測で蛮行、応分の対価のような失礼かつ対決的色彩の強い語彙選んで使うのか、大きな残念を表さざるを得ない」

また、金正恩氏は韓国に宛てた通知文の中で、射殺した漁業指導員に対する追悼の意を一切述べていないことから、逆に北の体制の非人道性や人権感覚の無さを改めて韓国国民にさらしてしまった。韓国の大手新聞社に勤める記者仲間によると、このため、今回の通知文は韓国の保守層を苛立たせており、それが金正恩氏の真の意図ではなかったかとの見方さえある。

この青瓦台の発表を見て、韓国国民が怒りを覚えているらしい。

どうも、黒豚くんは殺害事件を謝罪するにはしたようなのだが、送ってきた通知文の大部分が韓国を批判するもので、誠意や謝意のかけらもない!ということのようだ。

実は、紹介したオーサーは問題の謝罪文の全文を入手しているらしく、そこからの分析をコメントしていたのでコピペさせていただいた次第だ。

そもそも黒豚くんが謝罪をすることが不自然で、本当に送られてきたのか?という新たな疑惑も起きている。言ってみれば青瓦台や韓国メディアが、過去の北朝鮮が出状した文章を切り貼りして偽造した可能性もあるほど、この通知文は怪しいのだ。

とはいえ、もし本物であるとするなら、謝罪の言葉は名刺代わりのあいさつ文のようなもので、更に韓国への敵意を剥き出しての宣戦布告状という見方の方がしっくりくる。

殺害事件を1つ起こしたようだが、本当の戦争はこんなもんじゃない、勘違いするなよ?的に書けば、おいらの感じる黒豚くんの思惑もわかっていただけるのではないだろうか。
特に、韓国側は殺害された公務員に対する哀悼の言葉が皆無だったことに怒りを感じているらしいが、それは文在寅だって同じだ。

何度も言うが、本当に国民の命を北朝鮮に奪われたと思えば、呑気にアカペラへうつつをぬかすはずがないからだ。

どっちもどっち、人の命なぞ二の次、というのが朝鮮人ではないか。何を今更、だ。

しかし、寝た子となっていた黒豚くんを起こしてしまい、朝鮮戦争終結宣言どころか休戦終了へ一気に舵が切られそうになるとは、文在寅も大変な演説をやらかしたものだ。

当然、ここまで事態が悪化しても、三冠王大統領はまだ自分のせいでこんな事態になっていることを理解していないはずだ。なんなんだろうね、文在寅って。

(終わり)