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 丹波の鉱山の歴史を調べる元高校教員、田中仁さん(69)=同市園部町=によると、45年には大谷鉱山で強制連行された47人の朝鮮人が働かされた。ないに等しい賃金と粗末な食事。
立場の弱い朝鮮人が爆破など危険な作業に当たった。

 朝鮮人の苦難を語る上で欠かせない存在が同市日吉町などの鉱山で働いた李貞鎬(イジョンホ)さんだ。私財を投じ、京都市右京区京北の新大谷鉱山跡に「丹波マンガン記念館」を建てた。
豊臣秀吉の朝鮮出兵による犠牲者の耳や鼻を埋めたとされる耳塚になぞらえて「肺塚」と呼んだ。

 95年に62歳で亡くなった。晩年は激しいせきにさいなまれた。「かわいそうで聞いていられなかった」。
次女で「NPO東アジアの鉱山史を記録する会」(京都市北区)の順連(スンヨン)さん(58)は思い起こす。
じん肺患者でつくる南丹支部は2019年に活動を終えた。鉱山にまつわる記憶は失われつつある。

 「終わらせるわけにはいかない」と力を込める順連さん。日吉町や美山町などの遺構と島根県の石見銀山などと絡めた鉱山史の発信を考えている。
鉱山跡に美山町のかやぶきの里などの観光を加えたツアー開催の構想も描く。さらに日吉町に建つ追悼碑前での慰霊祭も計画する。
「歴史を残さなければならない。病み捨てられてなるものか」という貞鎬さんの遺志を引き継ぐ思いは、揺るがない。

ほんと、慰安婦にせよ軍艦島にせよ厄介なのは狂った正義に酔うパヨさんだわ