(台東中央社)中国人民解放軍の軍艦が2日未明、台湾東部海域を航行し、台湾の接続水域から6カイリ(約11キロ)の地点まで接近していたことが分かった。軍関係者が3日、明らかにした。国防部(国防省)の史順文報道官は中央社の取材に対し、台湾海峡周辺の海空域の状況は十分に把握、対応しており、現時点で異常は見られないとコメントした。

軍関係者によると、同艦が確認されたのは北東部・宜蘭県、東部・花蓮県から約30カイリ(約56キロ)離れた海域。そのまま北に向かって航行を続けたことが判明している。中国の軍艦は9月16日にも同海域を南下しており、一時は台湾本島から約39カイリ(約72キロ)地点まで接近した。

中国軍はこの日以来、台湾周辺空域に軍用機を頻繁に派遣。10月1日までに9回、台湾南西の防空識別圏(ADIZ)内に進入した。また、米国務次官が訪台した9月18、19両日には、複数機が台湾海峡上空の中間線を越えた。

軍関係者は、同海域に何らかの動向があった場合、海軍が砲艦を派遣して監視を行うほか、空軍も近日、F16戦闘機を派遣して周辺空域における警戒を強めていると説明している。

(盧太城/編集:塚越西穂)

中央社フォーカス台湾 2020/10/03 15:15
http://japan.cna.com.tw/news/achi/202010030002.aspx

https://i.imgur.com/EYT2qB9.jpg
国防部の史報道官