0001右大臣・大ちゃん之弼 ★ 転載あかん
2020/10/05(月) 02:25:25.37ID:CAP_USER11月3日の米大統領選を目前に、ドナルド・トランプ米大統領が新型コロナウイルスに感染し、首都ワシントン近郊の陸軍病院に入院した。
今後の展開がどうなるのか、きわめて不透明な状態になった。
10月1日に新型ウイルス検査で陽性判定の出たトランプ氏は、10日間の隔離が必要となる。次の大統領候補討論会は今月15日の予定のため、日数的には出席可能だ。
2日にフロリダ州で予定されていた選挙集会や、高齢者とのビデオ会議は中止された。
他にも10日までの間に複数の支持者集会が予定されていたが、これは中止か延期をせざるを得ない。
選挙が延期される可能性は
トランプ氏の隔離が必要になったため、選挙活動への歴然とした影響が出ることになった。
では、大統領選は延期できるのだろうか?
アメリカの大統領選は4年ごとに11月最初の月曜日の次の火曜日に行うと、法律で決まっている。今年が11月3日なのはそのためだ。
この日程の変更には法改正が必要だ。つまり、選挙の日にちを変えられるのは大統領ではなく、連邦議会だ。
投開票日の変更には、上下両院の過半数が賛成しなくてはならない。下院は野党・民主党が多数党のため、選挙日程の変更を認める可能性は乏しい。
トランプ氏の感染判明までの7日間、集会や討論会に
たとえ選挙日程が変更されたとしても、合衆国憲法は大統領の1回の任期は4年で終わると定めている。そのため、トランプ大統領の現在の任期は2021年1月20日正午に、自動的に満了して終わる。
この日程を変更するには、憲法を改正しなくてはならない。これには連邦議員か州議会の3分の2が賛成した後、全米50州の75%が同意しなくてはならない。これもやはり、実現はほとんどあり得ない。
もしもトランプ大統領が執務できなくなったらどうなる
現職大統領が病気のため執務ができなくなった場合、合衆国憲法の修正第25条第3項は、「大統領が、その職務上の権限と義務の遂行が不可能だと、上院の臨時議長および下院の議長に書面で通告した場合、大統領が権限および義務の遂行が可能だと書面で通告するまで、副大統領が臨時大統領として大統領職の権限と義務を遂行する」と定めている。
つまり、もしトランプ大統領が病気のため職務が遂行できなくなった場合、マイク・ペンス副大統領に一時的に権限を委譲することができる。ペンス氏が大統領代行となる。トランプ氏は回復した後、大統領権限を再び掌握できる。
トランプ米大統領、病院から動画メッセージ 「段々と調子が良くなっている」
大統領自身が権限委譲の手続きができないほど具合が悪い場合には、閣僚と副大統領が職務遂行不可能と宣言する。そして、現政権ではペンス副大統領が大統領代行となる。
もしも大統領だけでなく副大統領も職務が遂行できなくなった場合は、大統領継承法にもとづき、下院議長が大統領代行となる。現在だと、民主党のナンシー・ペロシ下院議長だ。それだけに万が一この事態となれば、与野党間で法廷闘争が起きる可能性が高いと、複数の憲法学者は言う。
仮に、下院議長が大統領代行を務めることができない、もしくはその意志がない場合は、上院議長代行が次の候補となる(上院議長は副大統領のため)。現在では、共和党のチャック・グラスリー議員だ。これも、法廷闘争が必至の事態だ。
大統領が傷病のため権限委譲したことは?
1985年にロナルド・レーガン大統領が、がんの手術のため入院した際には、ジョージ・H・W・ブッシュ副大統領(後の大統領)に権限を委譲した。
2002年と2007年にジョージ・W・ブッシュ大統領が定期健診の一環として大腸内視鏡検査のため、麻酔で鎮静された際には、ディック・チェイニー副大統領に権限を委譲した。
大統領候補が出馬を続行できなくなったら?
もし万が一、何らかの理由で政党が選んだ大統領候補が、選挙本番でその役割を継続できなくなった場合には、党則の手続きが適用される。
トランプ氏が大統領の職務を遂行できなくなった場合はペンス副大統領がそれを代行するものの、与党・共和党の大統領候補に自動的になると決まっているわけではない。共和党はすでに、トランプ氏を正式に候補に選出しているからだ。
共和党の党則によると、共和党全国委員会(RNC)の委員168人が、新しい大統領候補を投票で決める。この場合、ペンス氏が投票対象の1人になる可能性は高い。
BBC 2020年10月4日
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-54398094