(台北中央社)最大野党・国民党は6日、政府に「米国との国交回復を外交目標に掲げ、積極的に推進する」よう要請する決議案を立法院院会(国会本会議)に提出した。「中国共産党に対抗するよう米国に協力を求める」案も同時に提出され、いずれも他政党からの異議がなかったため可決された。

「親中」イメージからの脱却を図っている国民党。決議案の可決を受け、同日午後に出した報道資料では、蔡英文(さいえいぶん)政権は実現させなければ国民を失望させることになると指摘した。

総統府は、決議を尊重するとしている。張惇涵報道官は、台湾と米国は民主主義や自由などの価値を共有する堅実なパートナーだとしつつ、現段階の台米関係において最も重要なのは「一歩一歩確実に発展させること」だとし、国防や経済、政治などで実質的な協力関係の深化を重視する姿勢を示した。

(葉素萍、王承中、蘇龍麒/編集:楊千慧)

中央社フォーカス台湾 2020/10/06 19:05
http://japan.cna.com.tw/news/apol/202010060008.aspx

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立法院の様子=資料写真