(東京中央社)新型コロナウイルスの感染拡大で海外旅行が楽しめない中、日本に「台湾ロス」が広がっているという。「日本で台湾気分」と打ち出し、首都圏の台湾にまつわるスポットを巡るツアーが人気を集めているほか、都内の台湾式豆乳専門店には度々行列ができている。

「台湾気分」が味わえるツアーは台湾に本社を置く「KKday」が企画。ルーロー飯や小籠包を食すほか、新宿区にある東京媽祖廟も訪れる。台湾人がガイドを務め、参拝の作法も教える。日本政府の観光支援策「Go To トラベル」事業の対象となっている。

同社に協力した台湾観光協会東京事務所の鄭憶萍所長は、日本でこのような「新市場」が生まれるとは思わなかったと驚きを示しつつ、台湾を訪れたことがない人もツアーを通じて台湾文化に触れられればと期待を寄せる。

日本でタピオカに続き注目され始めているのは、台湾スイーツの「豆花」や台湾式豆乳「豆漿」。五反田の「東京豆漿生活」はSNSで話題を集めている。千葉県から来たという女子大生3人は、豆乳スープ「鹹豆漿」に舌鼓を打ち、笑顔を見せた。

横浜中華街には「台湾唐揚げ」と書かれた旗がはためく。訪れた人は、「コロナの影響で台湾に行けないから、この場所で雰囲気に浸るしかない」と語った。

(楊明珠/編集:楊千慧)

中央社フォーカス台湾 2020/10/20 19:12
https://japan.cna.com.tw/news/asoc/202010200007.aspx

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新宿にある「東京媽祖廟」