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▲アデカロゴ.出処アデカホームページキャプチャー.

昨年、日本の輸出規制発表後、韓国行きを選択する日本企業が増えている。

韓国で民官合作で「脱日本」の動きを加速し「韓国顧客をみな失うのではないか」という焦燥感が背景にある。日本企業は韓国内に研究・開発(R&D)から生産ラインまで一元化すれば顧客との関係を確立し市場占有率も守れると期待している。

16日、日本経済新聞によれば日本化学大企業であるアデカ(ADEKA)は半導体用先端素材R&D部門の一部を韓国に移すことにした。最近、数億円を投資して京畿道(キョンギド)水原(スウォン)にある既存自社R&D施設を2倍に拡張、半導体工場水準のクリーン ルームを追加で設置し、次世代半導体素材試作品生産のための準備に入った。

アデカはそこで「誘電材料」と呼ばれる半導体化学素材を開発する計画だ。誘電材料は半導体メモリー保存容量を最大化してデバイスを小型化するのに役立つ素材で、アデカはこの分野で世界市場占有率が50%を越える。サムスン電子が主な顧客だ。

アデカが韓国にR&D機能を一部移すのは非常に異例な決定だ。同社はこれまで5G用など先端素材に対して技術流出を憂慮して日本国内開発を原則にしてきたからだ。しかし、最近になって顧客との協力体系を強化して先端製品を開発しなければならないという圧迫が強くなりながら韓国現地で共同開発などができる体制に転換したと分かった。

これに対して同紙は昨年、日本の輸出規制を契機に、韓国企業と政府が半導体素材の国産化を本格化したことが影響を及ぼしたと分析した。
昨年7月、日本政府は日帝強制徴用被害者に日本企業が賠償すべきという韓国大法院判決に対する報復で高純度フッ化水素、フッ化ポリイミド、フォトレジストなど半導体製造に使われる核心素材の輸出規制強化を発表した。規制初期には韓国企業の打撃が大きかったが、時間が経つほど日本企業の被害が大きくなっている。

これに対し「為替レート防御と安定供給」を理由に韓国へR&Dと生産ラインを移す日本企業が続出している。

東京応化工業は昨年上半期に最先端半導体生産に必須の極紫外線(EUV)用レジストを韓国工場で生産し始め、関東電化工業は日本だけで生産していた半導体製造用特殊ガス生産を昨年秋から稼動した韓国工場に回した。また、電子機器部品を作る太陽ホールディングスは半導体基板に使う絶縁フィルムを生産するために韓国に新しい会社と工場を設立すると発表した。JSRはベルギー合弁会社と生産するEUVレジストを韓国に輸出している。

日本総合研究所の向山英彦主席研究員は「韓国の『脱日本』の影響は2年ほど継続されるだろう」としながら「日本にR&Dを残して韓国へ生産移転する動きは加速化するだろう」と展望した。

ソース:イートゥデイ(韓国語)日輸出規制の力説...“顧客みなのがすかも”韓国行選ぶ‘株式会社日本’
https://www.etoday.co.kr/news/view/1951608