次期大統領最有力候補の対日観がこれだからな

――「日本は敵性国家」と発言して「日本国民の反感を買っている候補」と日本で言われているそうです。反論はありますか?

李:正確な表現としては「敵対性が解消されない状態だ」と言いました。
韓国人がはっきり覚えておかなくてはいけないのは、北朝鮮が韓国に侵攻した1950年の朝鮮戦争の5年前まで、
36年間にもわたってこの朝鮮半島を不法に侵略し、占拠していた人々がまさに日本人だということです。
ところが、この日本が、朝鮮半島を占拠し、侵攻した人々が、相変わらずその事実をきちんと認めず、反省していない態度なのです。
さらには何ですか、独島(竹島)は自分たちのものだと言っています。侵略の野望を露わにし続けているのです。

 日本と日本人は、韓国人がともに共存すべき隣国、善き隣人であることに違いないのですが、このような状態で、軍事的な面では韓国がその脅威を見過ごしてはいけないのです。
軍事的な面では敵対性が完全になくなった状態ではない。私の言葉に同意できませんか? 例えば、韓国が北朝鮮に対してだけ防衛すればいいでしょうか。
実際、日本も軍事大国化を追求していて、憲法改正をして海外に進出できるようにしようと目論んでいるではありませんか。自衛隊ではなく、軍隊を作ろうとしているんです。
ところが、韓国は日本と「軍事情報包括保護協定」(GSOMIA)という協定を結んで、自衛隊が「軍」であることを認めてあげたのです。ここに問題があります。

 日本が軍事大国化した時、その最初の進出対象地が朝鮮半島だということを、私たちが否定するのはやめようということです。
それなら、当然、韓国が軍事力、そして日本に対応して海洋警察力、海軍力を増強しなくてはいけません。
ところが、そうした点を指摘したことで「敵性国家だと言っている」と興奮しているのですが、敵性国家の性質を日本自身が解消しなくてはいけません。
独島が自分のものだと言い張り、過去の侵略の事実を認めず、慰安婦問題に対して「少女像を置くのはやめろ」と、こういう内政干渉的な主張をしている状態で
「実際に敵対性がない」と言うのは、問題を一部分しか見ていないのです。

【韓国大統領選】李在明氏、日本は「軍事的脅威だ」 歯に衣着せぬ既得権層批判(インタビュー)
ソース:ハフィントンポスト 2017年02月21日 17時18分
http://www.huffingtonpost.jp/2017/02/19/lee-jaemyung-interview_n_14870924.html