【ソウル聯合ニュース】韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官が8〜11日に米ワシントンを訪問し、9日にポンペオ米国務長官と会談する。韓国外交部が5日、発表した。

 会談は10月初旬の方向で推進していたポンペオ氏の韓国訪問がトランプ米大統領の新型コロナウイルス感染で中止となり、ポンペオ氏が康氏を招待して実現した。

 両氏はこの間、電話会談を複数回行ったが、対面会談は2月15日以来となる。両国は戦略的な意思疎通を続けることで、強固な韓米同盟を改めて確認するとともに、朝鮮半島の非核化や平和定着などについて踏み込んだ協議を行う見通しだ。

 ただ、米大統領選でバイデン前副大統領の当選が決まる場合、残り任期わずかのトランプ政権と2020年以降の在韓米軍駐留経費の韓国側負担を巡る交渉などの懸案を議論することには限界があるとみられる。

 トランプ陣営が複数の選挙区で開票作業の一時停止を求める訴訟を起こすなどし、大統領選の結果が不透明となっている中、外交慣例を踏まえ、バイデン陣営との公式接触は行わないもようだ。

 韓国外交部の金仁チョル(キム・インチョル)報道官は5日の定例会見で、バイデン氏側との意思疎通の計画について、外交部長官はこれまでワシントン訪問時に各方面の関係者に会ってきたとして、「今回も同じ」と述べた。

 一方、康氏の訪米には李度勲(イ・ドフン)朝鮮半島平和交渉本部長も同行する。ビーガン米国務副長官と会談し、朝鮮半島情勢などについて協議するとみられる。

聯合ニュース 11/5(木) 15:51
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1月14日に米サンフランシスコで会談したときの康氏(左)とポンペオ氏(外交部提供)=(聯合ニュース)
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