【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は20日、テレビ会議形式で開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で、「ビジネス関係者らの移動を促進させる方策を積極的に協議しなければならない」と提案した。

 会議には文大統領のほか、米国のトランプ大統領、中国の習近平国家主席、日本の菅義偉首相らAPECに加盟する21カ国・地域の首脳が参加した。

 文大統領は「危機が不平等を増大させないよう、包容的な協力方策をつくることに努めなければならない」と表明。「韓国は新型コロナウイルス禍でも国境を封鎖する代わりに、交流を続けて衝撃を最小限に抑えている」として、「アジア太平洋地域の未来の成長は自由貿易で皆が利益を得る『拡大均衡』にかかっている」と強調した。

 また、「危機の克服のため、APECが再び連携の力を発揮する時期」とし、「多国間貿易体制を強化してこそ、域内の経済回復を早められる」と強調。「韓国は雇用と社会安全網を土台とする『韓国版ニューディール』を新しい国家発展戦略として採択し、国家間の包容性の拡大のため、約1億ドル(約104億円)の人道支援を行っている」とし、「防疫物資と防疫経験を世界と共有しており、ワクチンの公平な配分を保障する努力も支持している」と紹介した。

 その上で、「デジタル経済」と「グリーン経済」のバランスの取れた融合を模索するよう提案した。

聯合ニュース 2020.11.20 23:09
https://m-jp.yna.co.kr/view/AJP20201120003800882?section=politics/index

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APEC首脳会議に参加する文大統領=20日、ソウル(聯合ニュース)