【一日1000人超えた−崩壊したK防疫】アストラゼネカ副作用で承認に遅れ…1000万人分の接種時期、見通し困難に


韓国政府は8日に新型コロナワクチン4400万人分を事実上確保したと発表したが、正確な導入・接種時期はまだ確定できていない。既に接種を開始した英国をはじめ、米国・カナダなど他の先進国がワクチン接種をすぐに開始するのとは対照的だ。

大統領と与党は来年2−3月ごろ接種可能だという見解を示している。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は9日、「新型コロナワクチンは来年2−3月には接種を開始することができるだろう」と語った。

李洛淵(イ・ナギョン)共に民主党代表も13日、「ワクチン接種が3月前に始まるよう努力している」と述べた。しかし、防疫当局は同日、「なるべく早く接種をしなければならないという計画で準備をしている」と言っただけで、具体的な時期には言及しなかった。

政府が最初に導入することを決めた英国の製薬大手アストラゼネカのワクチンは使用の承認が遅れる可能性があるとの見通しが出ている。

同社のパスカル・ソリオ最高経営責任者(CEO)は12日、「我々は6週間以内に米国にワクチン承認のための書類を出すことができると予想している。一部地域では年内の承認を予想している」「米食品医薬品局(FDA)が(同社が開発中の)ワクチンの臨床試験を終えるまで待つなら、来年半ばまではワクチンの使用が難しいだろう」と語った。

アストラゼネカは、9月の米国での臨床試験で参加者2人に現れた神経学的症状がワクチンとは無関係であるという証拠を米FDAに提出できなかった。このため、7週間の臨床試験が中断され、開発が遅れた。

これとは別に、アストラゼネカは自社ワクチンとロシアが開発したワクチン「スプートニクV」を混用すると効能を高めることができるか臨床試験することにした。

専門家らは「2−3月に接種が可能かどうかは疑問だ」という反応だ。

マ・サンヒョク大韓ワクチン学会副会長は「(米ファイザー社製)『コールドチェーン』などのワクチン流通・接種管理も大々的な改善が必要なうえ、副作用発生による対応や被害補償対策などもまだ整っていない状態だ」と指摘した。

チェ・ジェウク高麗大学予防医学科教授は「ワクチンは新型コロナ流行を断ち切ることができる唯一の解決策」「(韓国政府は)『新型コロナワクチン接種を急ぐ必要はない』という見解を数回明らかにしたが、これは非常に重大な誤りであり、失策だ」と言った。


2020/12/14 10:01
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