「来年3月には1日5000人」予測も…防疫強化しなければ1か月以上感染拡大
米ワシントン大保健指標評価研究所の数理モデリングを通じて韓国の傾向を分析
チョン・ウンオク教授「現在の勢いでは4週後に1170人、防疫緩和なら3000人以上」
疾病管理庁長「1日最大1200人の新規感染者を予測…防疫措置により減少する可能性」

「来年3月には1日5000人」予測も…防疫強化しなければ1か月以上感染拡大

 韓国の新型コロナウイルス感染拡大が今と同じ勢いで続けば、来年3月には1日の新規感染者数が5000人に肉薄する可能性があると海外の研究グループが予測した。韓国の数理モデリングの専門家たちも、少なくとも1か月間は1日の新規感染者数がコンスタントに増え続けるとの見方を示している。

 米ワシントン大学保健指標評価研究所は14日、数理モデリング分析の結果として、韓国で現在の防疫条件が維持される場合、1日の新型コロナ新規感染者数が今後3か月間コンスタントに増加し、来年3月16日に4987人となってピークを迎えた後、減少に転じるとの予測を発表した。

 同研究所は1日の感染者数が950人と急増した今月12日より前の、今月7日までのデータを反映してこのような結果を発表した。研究所がこのデータを用いて予測した先月12日、13日の新規感染者数はそれぞれ967人、990人で、実際に疾病管理庁が発表した950人、1030人に極めて近い。

 国内の数理モデリングの専門家たちは、今後わずかな条件の変化によって結果が大きく変わりかねないため、このような長期予測は不正確な可能性があると指摘した。ただし、今後1か月間の短期予測については、米研究所の予測と同様、感染拡大の勢いが衰えず感染者数が増加し続けるとの見方を示した。

 「コロナ19(新型コロナウイルス)数理モデリングタスクフォース(TF)」を率いる建国大数学科のチョン・ウンオク教授はこの日、チョソン・ビズの電話取材に対し「14日0時までのデータを反映した『行動変化(SEIQR)モデル』によると、現在の感染拡大傾向が続くと1日の感染者数が2週間後に1050人、4週間後には1170人とコンスタントに増加する見通し」と話した。

 行動変化モデルは、新型コロナの感染拡大を受けて一部の人々が感染を避けるために強化された防疫ルールを実践するため、これによって生まれる変数を考慮している。そのため一般的なSEIRモデルよりも感染拡大規模の予測が控えめに出る傾向がある。

 変数が小さいほど人々が防疫ルールをしっかり守って感染拡大が抑制される。現在この変数は0.26で、感染者急増という事態は阻止できるレベルだ。しかし8月の第2波の初期のように、防疫ルールが十分に守られず0.38レベルまで高まると、1日の感染者数は2週間後に1800人、4週間後に3000人以上に急増する可能性があるとチョン教授は警告した。防疫強化措置と人々の実践を通じ、変数を小さくして早期に感染拡大を抑制すべきというわけだ。

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/12/14/2020121480241.html