【ソウル聯合ニュース】イラン革命防衛隊が先月に韓国船籍のタンカーを拿捕した問題で、同国政府は船員の解放を決めた。

 韓国外交部当局者は2日、「イランが両国間の友好的関係と人道的側面を踏まえ、船舶管理に必要な人員を残し、全員を解放すると伝えてきた」と明らかにした。イランのアラグチ政務担当外務次官が崔鍾建(チェ・ジョンゴン)第1次官との電話会談でこうした立場を示したという。

 イランは船舶管理に必要な韓国人船長1人を残し、全員解放するとの立場を示したとされる。

 外交部は船舶会社側と誰を残すかを協議しているようだ。

 イラン革命防衛隊は1月4日、韓国人5人を含む船員20人が乗船している韓国船籍のタンカーをホルムズ海峡近くのペルシャ湾で拿捕した。理由については環境規制違反と主張しているが、米国による対イラン制裁により韓国の銀行口座にある原油代金70億ドル(約7300億円)が凍結されたことへの不満との見方が大勢だった。韓国政府は先月、現地に代表団を派遣するなど、船舶と船員の早期解放に向けた交渉を続けてきた。

聯合ニュース 2021.02.02 22:37
https://m-jp.yna.co.kr/view/AJP20210202003700882?section=news

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先月、イランでアラグチ政務担当外務次官(右)と交渉を行った崔鍾建第1次官(イラン外務省提供)=(聯合ニュース)