>>249
たとえば、半導体デバイスの試作品の歩留まり(製造ラインで生産される製品から不良製品を引いたもの割合)を見ても、製造ラインごとに明らかな差がある。同等の製品ロットを流動しても、日本人が立ち上げたラインでは歩留まりが高い、つまり不良発生率が低いが、韓国人が立ち上げたラインでは歩留まりが低い、すなわち不良発生率が高いといったことが日常的に発生する。
 韓国人が立ち上げたラインは基礎データが集積されていないことが多く、歩留まりが低くてもその原因が分からないのが特徴だ。
(中略)
 そもそも不良解析という以前に、韓国人技術者は、製品の評価すらまともにできない。たとえば、滑らかな曲線のデータが出るはずのところで、ギザギザの測定データを平気で出してくる。「こんなのは測定ミスに違いない。きちんと調べて測定し直して下さい」と言っても聞く耳を持たず、逆に「自分はミスなどしていない」と言い張って何日も議論するはめになる。よく調べてみると、パラメータアナライザ(電流・電圧特性計測装置)の測定端子を間違え、小電流端子で図るべきところを大電流端子に接続して測っていた、などということがしばしばある。
 日本人の技術者なら、せいぜい大学の卒業研究や修士レベルがやる初歩的な失敗で、企業の技術者ではまずやらない。このようなミスを韓国では三十、四十代の技術者が平気でやらかす
中略(
中略)
 サムスンの部品事業では、DRAM(半導体記憶素子の一つ)とフラッシュメモリという、半導体メモリ製品が伝統的に強いとされているが、これも日本人が立ち上げた製造ラインで生産するか、韓国人が立ち上げた製造ラインで生産するかによって品質のばらつきが非常に大きい。
 当然、前者のほうが品質が高く、後者は粗悪品である。サムスン製メモリの品質についてユーザーから極端に異なった二つの意見が出てくるのは、こういった事情によるものと考えられる。

以上、月刊誌『WiLL』2013年11月号 
「砂上の楼閣 サムスンの゙突然死゙は近い!」p. 81-84より。