与党議員35人が25日声明を出して翌月に予定された韓米合同演習を延期するように促した。議員らは韓半島(朝鮮半島)の平和と金正恩(キム・ジョンウン)総書記が反発しているという点を理由にあげた。

声明にはアン・ミンソク、尹美香(ユン・ミヒャン)、キム・ナムグクなど共に民主党議員とチェ・ガンウクなど開かれた民主党の議員が参加した。

議員らは「今は韓半島の平和のために新しい一歩を踏み出す時」として「この機会を逃がさないための戦略的な方法として韓米政府が韓米合同演習の延期を決断することを丁寧に訴える」とした。

議員らは「わが国防部は従来に実施してきたように、防御的意味の連合指揮所の訓練だと説明しているが、北朝鮮は金正恩総書記まで直接出て強力に反発しており、さらに今年党大会では南北関係の『根本的問題』として前面に出している」と理由を説明した。

また「現在の韓半島情勢は南北間、米朝間相互不信の壁が非常に高く、一寸先も見えない」として「したがって、現時点で韓米合同演習は北朝鮮側の強硬対応を誘発し、極端な外交・安保的対立を起こす可能性がある」と主張した。

議員らは「米国のバイデン新行政部が韓半島政策に対する総合的かつ整理された立場を作る前まで領域内緊張を深化させるのは今後韓半島情勢の管理のためにも、今後南北・米朝関係のためにも決して望ましくない」とした。

また、議員らは韓米合同演習を延期しなければならない理由の一つとして新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)事態を挙げた。

議員らは声明で「政府がコロナ防疫のために5人以上の人員に対する集合禁止命令を下し、自営業者の営業も制限しているこの時、大規模な軍事訓練を押し切ってコロナ危機を深化させれば、誰が政府の防疫制限措置に従うかも非常に懸念される」とした。


中央日報日本語版 2021.02.26 07:50
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