元暴力団組員ら男性3人の死亡に関与したとして2件の殺人と逮捕監禁致死の罪に問われた上村隆被告(54)の控訴審判決で、大阪高裁の宮崎栄一裁判長は19日、死刑とした神戸地裁姫路支部の裁判員裁判判決を支持、弁護側の控訴を棄却した。弁護側は上告した。

 判決によると、平成22〜23年に広告会社の男性役員=当時(50)=を射殺し、元組員の男性=同(37)=を窒息死させ、無職男性=同(57)=を監禁して死亡させた。

 殺人罪に関し弁護側は、韓国籍の陳春根被告(50)=1、2審で無期懲役、上告中=に指示されたとして「被告は従属的な関与だった」と死刑回避を求めていた。宮崎裁判長は「強固な殺意が認められ、自らの意思で犯行に関与した」と認め、陳被告とは関係証拠や犯罪事実などの前提条件が異なるとして死刑が相当と結論付けた。

産経ニュース 2021.5.19 21:43
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