大量の情報が氾濫している情報化社会の現代では、有用な情報が簡単に手に入り便利な一方で、誤情報やフェイクニュースも多くあり、真実を見極めるのが難しい面もある。中国メディアの網易はこのほど、「日本人のなかには中国高速鉄道の優秀さをフェイクだと考えている人もいるらしい」と主張する記事を掲載した。

 中国では高速鉄道について「中国の新4大発明」の1つに数える風潮がある。もちろん高速鉄道は中国が発明したものではないが、中国が高速鉄道を国内に普及させたことで、「その価値が再定義された」という意味合いがあるようだ。こうした言葉からも分かるように、中国では高速鉄道を「中国を代表する名刺的存在」として誇りとする人が数多く存在する。

 一方、記事の中国人筆者によれば、中国を訪れた際に高速鉄道を利用した日本人のなかには、日本帰国後に「高速鉄道はちゃんと動く」という話をする人がいるという。すると相手の日本人からは「どうせ遅いんだろう」との反応があり、「いや、遅いどころかとても速かった」と聞いて驚くらしいと伝えた。

 続けて、こうした反応は「中国高速鉄道の優秀さをフェイクだと考えている」証拠であり、こうした状況が生じるのは「日本では中国に関する誇張かフェイクニュースが大量に氾濫しているため」だと主張。さらに「多くの日本人はこうした情報を鵜呑みにして真実を調べようともしない」と苦言を呈した。

 情報の正確性にはしばしば齟齬が生じるものだ。中国でも日本についてさまざまな誤解が間違った情報が広がっているのも事実だ。隣国同士でありながらも、互いに誤解が多いということはそれだけ相互理解が不足しているということだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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