【広州、パリ共同】米CNNテレビは14日、中国広東省台山市の台山原発から放射性物質漏れが起き、周辺地域の放射線量が高まっていると、建設と運転に協力するフランスの原子炉製造会社「フラマトム」が訴えていると報じた。問題解決のためにバイデン米政権に技術協力を求めているという。

 フランスメディアによると、フラマトムの親会社フランス電力は、原発を運営する合弁企業が放射性希ガスを大気中に放出したと明らかにした。中国当局の規制範囲内だとしている。

 CNNが入手した米政府へのフラマトムの文書などによると、フラマトムは既にフランスの安全基準を超えていると訴えている。

中日新聞 共同新聞 2021年6月15日 00時25分 (6月15日 00時37分更新)
https://www.chunichi.co.jp/article/272505
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中国原発に「切迫した放射性物質の脅威」、仏原子炉メーカーが米政府に書簡…CNN報道

 【香港=吉岡みゆき】米CNNは14日、フランスの原子炉メーカー「フラマトム」が事業に参加している中国広東省の台山原子力発電所について、米政府に「切迫した放射性物質の脅威」を警告する書簡を送ったと報じた。中国政府が原発稼働停止を避けようと、基準値を緩和している可能性があると指摘したという。

 仏メーカーは支援を求める趣旨で書簡を送ったが、米政府は1週間にわたって状況を確認した結果、「危険レベルには達していない」と判断しているという。

 原発の運営会社も「原発周辺のモニタリングポストの測定値は正常で、原発は法規を満たす形で運転している」と発表している。

讀賣新聞 2021/06/14 19:35
https://www.yomiuri.co.jp/world/20210614-OYT1T50195/