(台北中央社)中華民国(台湾)と外交関係を結ぶカリブ海の島国ハイチで8日早朝、武装集団が首都ポルトープランスの在ハイチ中華民国大使館の敷地内に侵入し、警察に逮捕された。外交部(外務省)が9日、明らかにした。一部の窓やドアが破壊されたが盗難被害などはなかったという。

ハイチでは7日未明、モイーズ大統領が暗殺される事件が発生し、非常事態宣言が発令された。これを受け大使館は7日から9日まで対外業務を停止しており、職員も全員リモートワークに切り替えていた。同部によると、大使館の庭にいた不審者を見つけた警備員の通報を受けた警察が捜索を開始し、同日午後4時ごろに傭兵(ようへい)11人の身柄を拘束した。

同部は、暴力行為に対する「強いけん責」を表明するとともに、ジョゼフ暫定首相が難関を乗り越え、民主主義的な秩序を回復させるのを支持する台湾の姿勢を改めて強調した。

(鍾佑貞/編集:塚越西穂)

中央社フォーカス台湾 2021/07/09 16:54
https://mjapan.cna.com.tw/news/asoc/202107090006.aspx

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ハイチ(中国語名・海地)地図。赤いピンは台湾の大使館の場所を示す=グーグルマップから