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2021/09/27(月) 21:51:57.64ID:CAP_USER研究の構想をまとめた論文は、科学雑誌「Nature Electronics」に9月23日付で掲載された。
脳の機能をコンピュータ上に再現する「ニューロモーフィックエンジニアリング」の研究は1980年代から始まっているが、ニューロンがどう配置され、脳の機能を担っているかは現在でもほとんど分かっておらず、脳をそのまま再現する手法の開発は難航している。
研究チームは今回、人の脳のニューロンの電気信号を高感度に記録でき、配置や接続状態もコピーできるナノ電極アレイを独自開発。ニューロンが接続する場所と、接続の強さも記録でき、ニューロンの配線マップを“コピー”できるという。
コピーしたデータは、SSDなど不揮発性メモリのネットワークに“ペースト”。脳のニューロン接続マップを、メモリチップに直接ダウンロードする――という流れだ。SSDのほか、RRAM(抵抗変化メモリ)などへの“脳のペースト”を目指している。
人間の脳にはニューロンが約1000億個あるとされ、その1000倍以上のシナプス(ニューロン間の接合部)があると推定されている。このため、脳を再現した半導体チップの作成には、約100兆個のメモリセルが必要と考えられる。
Samsungは、3次元構造のメモリセルを採用した高密度なメモリを開発している。脳を再現した膨大なデータを、3次元構造セルを採用した1つのメモリに貼り付けることを目指す。
ITmedia NEWS 2021年09月27日 13時58分 公開 [松浦立樹,ITmedia]
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2109/27/news112.html