先月韓国完成車メーカー各社は、半導体不足問題の直撃弾を浴びて販売量が急減したことが分かった。

 現代自動車は1日、「9月の世界における販売量は前年同月比22.3%減のおよそ28万台にとどまった」と発表した。半導体不足現象が本格的に始まった今年8月(7.6%減)よりも減少幅が大きくなったのだ。韓国国内での販売は34.6%、海外での販売は19.4%減少した。現代自動車の関係者は「半導体不足が一段とひどくなってグローバルな販売が打撃を被り、秋夕(中秋節)の連休に伴う操業日数減少(2日)の影響まで受けた」と語った。実際、先月はインフィニオン、NXPなど自動車用半導体メーカーの工場が集まっているマレーシアの工場の稼働が中断し、世界の自動車部品供給網がきちんと動かなかった。起亜もまた全体の販売量が14.1%減少した。

 韓国GMも販売量が昨年同月比で66.1%減った。韓国GMの輸出主力製品であるトレイルブレイザーを生産する富平第1工場が、部品不足のため1カ月通して50%減産を行ったためだ。双竜自動車も先月の販売量は39.5%減り、5950台の販売にとどまった。双竜自動車側は「部品不足で注文を全て消化することはできなかった」と明かした。

 ルノー・サムスンは完成車メーカー5社の中で唯一、販売が2倍に増えた。XM3の輸出が本格化したことで、底を打っていた輸出量が7倍に増えたからだ。全体の販売量のうち70%をXM3が占めた。自動車業界の関係者は「注文した半導体の引き渡しを受けるのに、以前は1−2カ月かかっていたが、今では6カ月以上かかる」とし、「当分は生産が需要に追い付けない状況が続くだろう」と語った。

柳井(リュ・ジョン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 記事入力 : 2021/10/02 08:19
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