【ソウル聯合ニュース】韓国の外交部当局者は16日、米国が中国とロシアをけん制するため12月9、10の両日にオンライン形式で開催する「民主主義サミット」に韓国を招待したと記者団に明らかにした。

 今週初めに招待状を受け取ったという。同当局者は「(文在寅)大統領の出席を検討している」と述べた。

 また、「参加問題などと関連し、韓米で緊密な協議を進めている」として、「(韓国を含め)約100カ国に招待状を発送したようだ」と述べた。

 招待を受けた国は明らかになっていないが、米政治専門メディアのポリティコによると、中国とロシアは除外され、台湾が含まれた。台湾を国として認めていない中国の反発が予想される。

 民主主義サミットの開催は世界の民主主義諸国の連携を強め権威主義体制に対抗するというバイデン米大統領の公約で、米中競争の構図が鮮明になっている中、中国やロシアなどをけん制する狙いとの見方が多い。ただ、約100カ国が参加し民主主義への意志と公約を表明する場のため、中国に対する強いメッセージを発することは難しいとみられる。

 米国は来年には2回目のサミットを対面で開催する方針だ。

聯合ニュース 2021.11.16 17:06
https://m-jp.yna.co.kr/view/AJP20211116003000882?section=politics/index

https://img.yna.co.kr/etc/inner/JP/2021/11/16/AJP20211116003000882_01_i.jpg
10月30日、イタリア・ローマで開かれた主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)であいさつする文在寅(ムン・ジェイン)大統領(右)とバイデン大統領=(聯合ニュース)