(台北中央社)外交部(外務省)は30日、台湾と韓国の間で所得に関する二重課税の回避および脱税の防止のための取り決めについて合意し、今月17日付で調印したと明らかにした。台韓経済関係のさらなる発展に期待が寄せられている。

台韓間では2014年から取り決めの調印に向けた話し合いが続けられていた。

同部亜東太平洋司の周民淦司長によると、台韓の昨年の貿易額は過去最高の537億4千万米ドル(約6兆円)を記録し、台韓双方でそれぞれが五大貿易パートナーになっているという。

一方、インドと続けられている貿易協議について周氏は、自由貿易協定(FTA)調印の可能性を引き続き話し合うと強調。貿易関係の深化のほか、台湾のハイテク企業のインドに対する投資の意欲を引き出し、ウィンウィンの関係を築ければと語った。

またオーストラリアとの関係については、互恵的な経済パートナー関係を深めるため、経済協力協定(ECA)に関する話し合いを始める働き掛けを積極的に行うほか、環太平洋経済連携協定(TPP)への台湾の加入に対する支持を取り付けたいとの考えを示した。

(鍾佑貞/編集:齊藤啓介)

中央社フォーカス台湾 2021/11/30 18:56
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