【ソウル聯合ニュース】

韓国外交部は23日、2022年の主要業務推進計画を文在寅(ムン・ジェイン)大統領に書面で報告したと明らかにした。来年は米国と、供給網や先端技術などの分野で引き続き未来志向的な協力事業を推進し、協力の地平を拡大していく方針だ。

外交部は韓米関係について、両国が共有する価値を基盤に地域・国際的レベルでパートナーシップを強化する方針だと説明した。保健と気候変動、開発協力でも未来志向的に協力していく。

人工知能(AI)や情報通信、データ、量子技術、バイオ技術、宇宙、新素材などの新技術に関しても戦略的に協力し、革新を主導する構えだ。

韓米は今年5月に開催された首脳会談で、安全保障が中心だった従来の同盟関係を、地球規模の課題に共に取り組む包括的なパートナーシップに拡張することで一致している。

中国とは22年8月24日で国交樹立30年を迎える。外交部は、こうした機会を生かし、高官級の交流と多様な意思疎通を強化すると説明した。今年から来年にかけての「韓中文化交流の年」を機に、文化・人的交流の全面的な回復を図るとした。

ただ、韓国がこれまで目指してきた習近平中国国家主席の来韓は、今回の業務計画に明記されなかった。新型コロナウイルスによる不確実性や、来年5月に文大統領の任期が満了する点などを考慮したとみられる。

中国に関してはまた、「懸案管理および葛藤予防の努力」強化を盛り込んだ。これは、米中の覇権争いが対中関係に影響しかねない状況を踏まえた可能性がある。 

外交部はこの業務計画で、経済と安保、技術が融合する時代に沿う戦略的な経済安保外交を強化するとの方針を掲げた。

韓日関係については、歴史問題の解決を模索する一方で実質的な協力は切り離して進める「ツートラック」を堅持していく方針を維持した。

一方、対北朝鮮では、創意ある多様な関与構想を通じて対話へ導き出したい考えで、「(朝鮮戦争の)終戦宣言を含む信頼醸成措置、人道的な対北協力などに向け、関係国と連携・協力を続けていく」と記した。

対話を早期に再開し、「持続可能な非核化過程」へ進む土台を設けるため努力する方針をあらためて示した。

2021.12.23 11:32
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20211223000200882