【ソウル聯合ニュース】韓国の広報活動などに取り組む誠信女子大の徐ギョン徳(ソ・ギョンドク)教授が15日、韓服やキムチなど韓国固有の文化を巡り「論争に価値がない」と主張した中国メディアを強く批判した。

 韓国伝統衣装の韓服、韓国人の食卓に欠かせないキムチなど、いくつもの韓国固有の文化に対し中国が自国起源と主張することが頻繁にあり、韓国では反発が強まっている。

 3月9日の韓国大統領選を受け、中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報はこのほど、韓中関係に前進が必要とする社説を掲載し、その中で韓服とキムチを巡る論争に言及した。同紙は、両国の歴史と文化の起源が同じであることが大本だと主張。両国の人々が意地を張り合ってできた巨大なあぶくのような論争には価値がないと決めつけた。

 これに対し徐氏は交流サイト(SNS)を通じて反論した。環球時報を「中国共産党のラッパ吹き」と呼び、「韓中関係の前進を言いながら韓国固有の歴史と文化を認めないのは問題意識が欠けているため」と指摘。両国関係の未来を真剣に話し合いたいなら、相手国の文化と歴史を尊重する姿勢をまず学ぶべきだと批判した。

 一方で、「われわれは中国の歪曲(わいきょく)にただ憤るのでなく、わが文化と歴史を自ら守る力をつけなければならない」と強調した。

聯合ニュース

Copyright (c) Chosunonline.com 2022/03/15 11:40
http://www.chosunonline.com/m/svc/article.html?contid=2022031580105