台湾産パイン、対日輸出が増加 市場の好みに合わせた形での輸出狙う
https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/amd-img/20220706-00000011-ftaiwan-000-1-view.jpg

(台北中央社)行政院(内閣)農業委員会の陳吉仲(ちんきちちゅう)主任委員(閣僚)は6日、今年のパイナップルの対日輸出量が1万8179トンに達し、昨年より増加したと明らかにした。今後は産地でのカット加工を強化し、日本の市場のニーズに合わせた形での輸出を進めていきたい考えを示した。

今年の輸出量は2万842トン。日本向けが全体の約87%を占める。農業委員会の統計によれば、昨年1~6月の対日輸出量は1万6672トンだった。

陳氏はこの日、優れたレジャー農業区を表彰する式典に出席した際、報道陣の取材に応じた。

陳氏は、日本の消費者はパイナップルを1個丸ごと購入するのではなく、カットされたものを購入したがる傾向にあるほか、台湾内でも大手スーパーがカット済みのパイナップルの販売を開始するなど、カット加工は市場のニーズにマッチしていると強調。将来的にはカット加工品を低温または冷凍輸送の形で輸出したいと語った。

農業委員会国際処によれば、今年の輸出目標は3万トン。日本以外の市場への輸出は新型コロナウイルスなどの影響で減少している。中でもシンガポール向けは前年に比べ9割近く減った。この原因について陳氏は、昨年はコールドチェーン(低温流通体系)が徹底されておらず、芯の部分が黒くなる現象が生じたためだと指摘。現在は等級別の包装やくん蒸による殺虫処理など全ての過程で質を高めていると説明した。

(楊淑閔/編集:名切千絵)
https://news.yahoo.co.jp/articles/8acbbada017615d400bb3a47048a13e14d01002c
380